福岡県に生まれた山喜多二郎太(やまきた・じろうた 1897~1965)は、東京美術学校の西洋画科で学びますが、東洋の絵画にも関心を持ち、日本画を学ぶほか、中国を訪れて水墨絵にも親しみました。一方、美術学校で親友であった佐分眞(父は第6代一宮町長)は、渡欧を経て画壇で活躍していましたが、38歳の若さで急死しました。母の寄進により建設された妙興寺仏殿(一宮市博物館となり)のため、当初佐分が天井画を手がける予定でしたが、他界したため代わりに山喜多が描くことになりました。油彩を用いながらも軽やかさとユーモアをたたえた《幡龍図》(1956年制作)は、現在も仏殿天井を彩っています。一宮市博物館では、遺族より寄贈を受け、山喜多の作品を多数所蔵しています。
本展では、洋画と日本画の世界を自在に行き来した山喜多二郎太の多彩な作品の中から、仏殿天井画の下絵のほか、墨による自由で温かな作品の数々をご紹介します。
- 開始場所
- 一宮市博物館2階 特集展示コーナー
- 開催日時
- 前期4月6日(火)~4月29日(木)・後期5月1日(土)~5月30日(日)
休館日:月曜日(ただし5月3日は開館)、4月30日、5月6日
午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで) - 料金
- 大人300円、高大生150円、中学生以下無料
- 催し物
- 2階たいけんの森「とびだせ!山喜多二郎太 龍の天井画」
中学生以下無料(高校生以上100円)、4月3日(土)~5月30日(日)の土日・祝日、午前9時30分~正午・午後1時~午後4時30分
出品資料
【山村の春】