一宮市博物館では、一宮市域の郷土史研究の先駆者・森徳一郎の没後50年を記念して、その業績を振り返るとともに、郷土史研究の意義、郷土の豊かな文化の土壌を伝える展覧会を開催します。
森徳一郎(1885~1972)は、丹羽郡浅野村(現在の一宮市浅野)の味噌醤油醸造の家に生まれました。大正初年より浅野に関する史料蒐集に没頭し、その浅野研究は大正6年(1917)の浅野公園開園及びその記念誌『浅野荘と浅野氏』に結実します。これを契機に郷土史家としての道を歩み始め、キリシタン研究、尾張地域史研究へと対象を広げていきます。やがて「愛知県史」や「一宮市史」の編さん事業にも関わり、その成果は現在の一宮市の歴史の基礎となっています。
この展覧会では、一宮市立中央図書館に保管されている一宮市史編さん資料をはじめ、関連する考古遺物や自筆のスケッチなどを森徳一郎の事績とともに紹介します。
開催概要
- 展覧会名称
- 企画展「没後50年 郷土史家 森徳一郎 浅野研究から一宮市史へ」
- 会期
- 令和5年2月25日(土)~3月26日(日)
- 休館日
- 2月27日(月)、3月6日(月)・13日(月)・20日(月)・22日(水)
- 開館時間
- 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
- 会場
- 一宮市博物館 特別展示室、1階ギャラリー、ラウンジ
- 特別観覧料(常設展含む)
- 一般600円(480円)、高校・大学生300円(240円)、中学生以下無料
・( )内は20人以下の団体料金。
・一宮市内在住の満65歳以上で、住所・年齢の確認できる公的機関発行の証明書等を提示された方は無料。
・身体障害者手帳・戦傷病者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳(ミライロID可)を持参の方(付添人1人を含む)は無料。 - 主催
- 一宮市博物館
- 資料
- 展覧会リーフレット(PDF)
関連催事
尾張平野を語る26 地域史研究を語る
自然・考古・民俗・歴史・美術工芸・建築などさまざまな分野の講師を招き、尾張平野の歴史と文化を紹介する連続講演会です。26回目を迎える今回は、企画展「没後50年 郷土史家 森徳一郎 浅野研究から一宮市史へ」に合わせ、郷土や地域の歴史を調べる方法やその研究の楽しさについてご講演いただきます。