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尾張の文人画

森コレクションを中心に

令和3年度に江戸時代の絵画16点が博物館に寄贈されました。これらは江戸時代中期から繊維を商った一宮市の森林商店(現在のモリリン株式会社)の森林兵衛(1855~1945)および森清次(林兵衛の娘婿、1883~1939)が収集した絵画で、おもに山本梅逸や中林竹渓など尾張の文人画家による作品です。

事業のかたわら二人は茶道をたしなんでいました。とくに林兵衛は昭和初期に煎茶の茶会を催し、その様子は茶会図録に記録されています。幕末から昭和初期には煎茶や中国の文化を貴ぶ文人趣味が流行し、実業家の間では煎茶の茶会がたびたび催されていました。林兵衛もその一人で、森家に伝わる絵画や煎茶道具は、茶会で用いることを一つの目的として収集されたものと思われます。

本展では、新たに寄贈された絵画を中心に、関連する所蔵品を加えて尾張の文人画を紹介します。また森家に伝わる煎茶道具により林兵衛の茶会についても紹介し、繊維産業で発展した地域の豊かな文化の一面をご覧いただきます。

会期
2023年10月14日(土)~11月26日(日)
休館日
毎週月曜日、11月24日(金)
開館時間
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般500円(400円)・高大生250円(200円)・中学生以下無料
常設展観覧料を含む。( )内は20名以上の団体料金
一宮市内在住の満65歳以上で、住所・年齢の確認できる公的機関発行の証明書等を提示された方は無料。
身体障害者手帳・戦傷病者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳(ミライロID可)を持参の方(付添人1人を含む)は無料。
主催
一宮市博物館、中日新聞社
資料
企画展リーフレット(PDF)

講演会「尾張の文人画について~江戸から近代への流れ」

開催日時
11月18日(土) 午後2時から(午後1時30分開場)
講師
吉田俊英(四日市市立博物館館長)

【会場参加】追加募集中!

参加費:400円(別途観覧料が必要)  
定員:50名(抽選)
(1) ハガキで申込:郵便番号・住所・参加者全員の氏名(ふりがな)・電話番号・メールアドレスを記入の上、「尾張の文人画 講演会」係まで。11月3日(金・祝)必着。締め切り後、当落を通知します。
(2) Webで申込:9月7日(木)午前10時から11月2日(木)正午17日(金)までに申込。
※定員に満たない場合は追加で申込受付をします。

【オンライン参加】

参加料:無料  定員:なし  形式:YouTube Live
●インターネット回線、パソコンやスマートフォンなどの機器はご自身でご用意ください。
●当館の通信環境は事前に確認しておりますが、参加者側の通信環境によってはご覧いただけない場合がございます。
申込:9月7日(木)午前10時から11月15日(水)午前10時までにWebで申し込み。
締切後、メールにて視聴URLと配布資料のダウンロード方法を連絡します。

スペシャルトーク

「煎茶全盛・茗讌図録の時代と森コレクションの煎茶道具」
10月28日(土) 午後2時から
講師:田畑潤(愛知県陶磁美術館主任学芸員)
会場は博物館1階映像コーナー
定員は各回50名(当日午前9時30分より受付にて整理券配付)

担当学芸員によるスライドトーク

「森コレクションと一宮の文人画家について」
11月4日(土) 午後2時から
会場は博物館1階映像コーナー
定員は各回50名(当日午前9時30分より受付にて整理券配付)

同時開催

◎たいけんの森「掛け軸をつくろう」
企画展出品作の図版で小さな掛け軸を作ります。

◎特集展示「古文書にみる近世の一宮」
10月3日(火)~12月27日(水)